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実説 城谷怪談 撰集七十五

De: 城谷 歩
Narrado por: 城谷 歩
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Resumen del Editor

老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。

内容紹介
「やってきた少女」(31分)
清さんは小さい頃から夢をよく見る気質だった。どの夢も鮮明で、不眠気味なのだという。
26歳のある時期、二日続けて悪夢を見ない日があって、しばらくぶりに安眠を得られて安堵していた三日目、思いもよらぬ嫌な夢を見た。

「都会の隅の特等席」(31分)
Kさんという女性の体験談。30年ほど前の事だ。
父親の借金の肩代わりで、急に大きな借財を抱えることになった若いころ、手っ取り早く返済するために勤めたのは新宿歌舞伎町の古いビルの3階にあったバーだった。開店前にはホステスさんたちの待機所でもあったそうだが、角の席は霊感の強いMさんの特等席だった。単にお気に入りなのだろうと思っていたが……。

「黒い瞳」(30分)
Nさんという女性がまだ子供の頃の体験談。両親と姉、妹、本人の五人家族で住んでいたのは古い二階建ての一軒家だったが、表通りからは二軒並びの家の間を進んだ奥に立っている非常に窮屈な家だったそうだ。
家の周りはぐるり囲むようにブロック塀が建っていて、外壁とブロック塀との間は大人一人も通り抜けが困難なほど狭い。ところがある日、この狭い隙間から人の声が聞こえるのだ。
「そこに棲まう者」(22分)
アリカさんとお母さんは仲のいい母娘だが、二人とも霊感が強いという共通点がある。尤もそのことがあるまでは霊感の自覚があったのはお母さんだけだったようであるが……。
アリカさんが中学1年生の頃、当時住まいしたばかりの分譲マンションの外廊下や、玄関先に見知らぬ女の霊が現れるようになったのをお母さんはいち早く気づいていたが、夫や娘には見えないだろうし、屋内に入ってくるでもないからとみて見ぬふりをしていたそうだ。しかし、これはすべての序章に過ぎないことをまだその時は誰も知る由がなかった。
©2021 Wataru shirotani
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