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実説 城谷怪談 撰集六十八  Por  arte de portada

実説 城谷怪談 撰集六十八

De: 城谷 歩
Narrado por: 城谷 歩
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Resumen del Editor

老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。

「クウェン君のこと 其の一」(30分)
木村さんという五十代の男性の体験談。
彼の勤める会社では多くのベトナム人研修生が在籍しており、寮が必要となった。社長が見つけてきたのが集合住宅3棟。
ここに研修生が引っ越し落ち着いたころ、古参の優秀なクウェン君に異変が起き始めた。

「クウェン君のこと 其の二」(25分)
温和なクウェン君は寮に越してから社内でもたびたびもめ事を起こすようになった。
心配した木村さんが問いただすと夜中に決まって目が覚めるという。寝室の隅に見つけた白い靄が血みどろの女の姿になり、首を絞めてくるらしい。
涙を浮かべるクウェン君に嘘とも思えず、お祓いをすすめ、数日は何事も起きなかったが...。

「クウェン君のこと 其の三」(21分)
心細くなったクウェン君はベトナムの家族に電話で相談したという。
事情を聞いた家族は電話越しにクウェン君にお祓いを受けさせたが「このまま日本にいればどこに行ってもその魔性は憑いてくるから、ベトナムに帰って来い」 結局彼は置手紙を残し帰国してしまったのだが、それから半年後。母国で放火事件を起こし逮捕され、精神病院に入院してしまった...。

「引きづる足音」(22分)
田舎暮らしというと、近年失われつつある人間らしいコミュニケーションがあるところだと思っていた。実際自然は豊かだったが、よそ者に対して閉鎖的な感じだったそうだ。それでも、いつも自宅らしい古屋の前で日向ぼっこをしているお隣のおじいさんには毎日のように挨拶をしていた。このお年寄りは足が悪いらしいのだが、あるときから吉本さんの家の周りをズル...ズル...と足を引きずりながら歩き回るようになった。
©2021 Wataru shirotani

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