講談 現代怪異譚 十

De: 旭堂 南湖

Narrado por: 旭堂 南湖

Duración: 1 h y 59 m

Resumen del Editor

上方講談 現代怪談の世界

1「燕」(9分)
Rさん、30半ばの男性、会社員です。じめじめとした雨が降り続く、梅雨のある日、スマホに着信があった。音が出ないようにしており、気付かなかったが、三度の着信。すべて実家からだ。なんだか、嫌な予感がした。

2「蛸1 蛸の夢」(8分)
蛸シリーズと申しましょうか。蛸にまつわる不思議な話が、いくつか集まりましたので、ここにご紹介します。Aさん、30代の女性から聞いた話です。Aさんは一人暮らし。ある晩、こんな夢を見た。Aさんは海の中にいる。透明感のある、光り輝く、海。魚があちこちに泳いでいる。呼吸できないはずなのに、息苦しくもない。穏やかな気持で、海の中に立っている。すると、右側から、蛸が一匹、スイーッと泳いできた…。

3「蛸2 蛸になる」(4分)
Cさん、40代の女性で一人暮らしをしている。ある日のこと。彼女は自宅のマンションで、のんびりとお風呂に浸かっていた。入浴剤を入れたから、乳白色に染まっている。ぬるめのお湯に、ゆっくりと浸かって、Cさんの白い肌はピンク色になった。お湯からつま先を出して、バスタブのヘリに乗せた。あれ？ 右のつま先が、赤くなっている。

4「蛸3 歩く蛸」(9分)
80代の女性、Sさん。もう50年以上昔のこと。当時Sさんは主婦で、暑い夏の日、近所のスーパーに買物に行った。カンカン照りの日差しの中、アスファルトの道は熱気でもやが出ているように見え、道を歩くだけで汗が吹き出てきた。すると、前方からヌルヌルとゆっくりこちらに向かって移動してくるものがある。

5「蛸4 吸盤」(6分)
Mさん、20代の女性です。ある冬の日のこと。彼女は実家で母親と二人暮らし。会社から帰ってくると、母親が風呂を沸かしてくれていたので、服を脱いで、お風呂へ。風呂場には、洗い場とバスタブ。ハーブの香りがする入浴剤を入れた。湯船が薄緑色に染まる。体を軽くマッサージする。ゆっくり浸かったので、そろそろ、洗い場に移動してようとして、左足に違和感を感じだ…。

他十編

旭堂 南湖（きょくどう なんこ） プロフィール
講談師。1973年生まれ。滋賀県出身。大阪芸術大学大学院修士課程卒業。
1999年、三代目旭堂南陵（無形文化財保持者・2005年死去）に入門。
2003年、大阪舞台芸術新人賞受賞。
2010年、文化庁芸術祭新人賞受賞。
2015年、『映画 講談・難波戦記-真田幸村 紅蓮の猛将-』全国ロードショー。主演作品。
2019年、CD「上方講談シリーズ4 旭堂南湖」発売。「血染の太鼓 広島商業と作新学院」「太閤記より 明智光秀の奮戦」収録。
OKOWA胎動出場
怪談グランプリ2019出場
怪談最恐戦2019ファイナル出場
東大阪てのひら怪談優秀賞受賞
ZOOMを使った「オンライン講談教室」も好評。

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