• 資金フローを追う

  • Aug 1 2024
  • Duración: 7 m
  • Podcast

  • Resumen

  • 今、グローバル市場のどこで今、資金が動いているのか、それが投資家にとってなぜ重要なのか。弊社チーフ・グローバル・クロスアセット・ストラテジストのセリーナ・タン(Serena Tang)が解説します。このエピソードを英語で聞く。-- トランスクリプト --「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。今回はモルガン・スタンレーのチーフ・グローバル・クロスアセット・ストラテジスト、Serena Tang(セリーナ・タン)が、資金フローの考え方や、それがグローバル市場でどのように形成されるのか、なぜ投資家にとって重要なのかについてお話しします。このエピソードは8月1日木曜日 にニューヨークにて収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。金融業界では、投資家が自らの資金をどこに投じるべきかを見る際に、しばしば「フロー」という言葉を用います。投資信託や上場投資信託といった投資商品への資金の出入り、あるいは市場全体の資金の流入と流出を示す言葉です。フローを見ることで、投資家は市場の風がどこに吹いているのか、また、需要が今どこにあるのかを測ることができます。個人投資家であれ機関投資家であれ、市場のセンチメントと需要を知ることは有効なツールとなります。そこで今回は、これらの重要な「フロー」について簡単にご説明します。現在の需要や風向き、投資家にとっての意味について、知ることができるでしょう。まず、年初来の世界的な株価上昇にもかかわらず、債券から株式への投資ローテーション、すなわちポートフォリオの再編はまだ見られていません。債券への資金流入は依然として株式への資金流入を大きく上回っています。株価が大幅に下落しない限り、このトレンドがすぐに反転することはないと我々は考えています。加えて、大型株への資金流入は、今年に入ってから今なお、小型株への資金流入を上回っています。このトレンドは6月に一時的に反転しましたが、大型株へのフローの揺り戻しが再び起きています。投資家は有望な銘柄に投資先をシフトしており、株式ではセクターローテーションの兆しも見えていますが、確実に起きているとまでは言えない状況です。科学やテックセクターへの資金流入は、今年第1四半期から第2四半期にかけて大幅に減少しましたが、年初来では依然高い水準にあり、株式へのフロー全体の3分の1程度を占めています。素材や金融といった、よりシクリカルなセクターでは第1四半期や第2四半期に多くの資金が流入した一方で、消費財などのディフェンシブセクターでは、資金流出のペースが低下しました。グローバルな観点から、我々は特定の地域や市場における資金フローについても見ています。年初来、米国の株式市場にはおおよそ430億ドルの純資金が流入し、その他の株式市場からはおおよそ150億ドルが流出しています。これには例外も見られ、インド、韓国、台湾などでは年初から多額の資金が流入しています。商品別のフローについても考えてみましょう。例えば債券では、よりリスクの低い資産へのフロー、すなわちリスクオフ選好が見られています。高位格付けの投資適格ファンドには、年初来でおおよそ920億ドルの純資金流入があった一方で、米国債への流入は250億ドルにとどまっています。これでも米国債への流入は、第一四半期、第二四半期に比べると大幅に増えており、その一方で、ハイイールド債や低位格付けの投資適格社債への資金流入は年初に比べて減少しています。最後に、マネー・マーケット・ファンド、すなわち高位格付けの短期証券への投資についてです。各国の中央銀行が金融緩和を開始しており、投資家は短期利回りが低下すると見ていますが、持続的な資金流出にはまだ至っていません。むしろ、今年上半期にはおおよそ700億ドルの資金流入が見られました。FRBが利下げを開始すれば資金流出が始まるという見方には弊社も同意しますが、過去2回の利下げサイクルで...
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