• クオリティと時価総額をめぐる変化

  • Jul 30 2024
  • Duración: 5 m
  • Podcast

クオリティと時価総額をめぐる変化

  • Resumen

  • 景気サイクルの終盤であることと不透明感の持続を踏まえ、小型株などの景気敏感株には慎重姿勢を維持すべきとの見解を弊社CIO兼米国株株式チーフストラテジストのマイク・ウィルソン(Mike Wilson)が解説します。このエピソードを英語で聞く。--トランスクリプト--「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。本日はモルガン・スタンレーのCIO兼米国株のチーフストラテジスト・マイク・ウィルソン(Mike Wilson)がバリュエーションが高い中での成長鈍化について解説します。このエピソードは7月30日火曜日にニューヨークにて収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。ここ数週間、株式市場では超大型株が売られる一方で低クオリティの小型株が値上がりし、これまでとは様相が異なっています。これは投資ポートフォリオにどう影響するでしょうか。市場は今後のファンダメンタルズについて何かを語っているのでしょうか。弊社の見立てでは、このローテーションは高クオリティの大型株をオーバーウェイトとし、低クオリティの小型株をアンダーウェイトとするポートフォリオ内で起きているデグロッシングが大きな原因です。弊社はこれまで長い間、高クオリティの大型株を推奨し、低クオリティ株と小型株を避けてきました。この見解は変わりませんが、今は小型株のファンダメンタルズとテクニカル面を注視しており、小型株の最近の動きの速さに注目しています。ただ、当面はこれまで通り高クオリティ銘柄を選好し、小型株のような景気に敏感な銘柄を避けた方がリスク・リワード面で有利だと考えます。その理由はシンプルで、景気サイクルの終盤は成長が鈍り、大半の企業は経済成長が利益の成長につながらず、そういう状況では高クオリティの大型株がアウトパフォームするためです。経済全体の多くの不均衡を増幅している要因は財政赤字の拡大です。弊社の見解では、財政支出が民間企業や消費者の資金需要を抑制するクラウディングアウトが始まると、リターンは減少します。この1年間述べてきたように、このクラウディングアウトは経済と株式市場の両方のパフォーマンスが二分化する原因となっていると同時に、FRBの金利政策を本来あるべき姿よりも引き締め気味にしている可能性があります。マクロ経済指標は強弱まちまちで、家計調査が示す実態は事業所の集計に基づく非農業部門雇用者数よりも厳しいことから、労働市場の実際の強さに関する議論が高まっています。結局、マクロ経済的には安定しているものの減速しているサイクル終盤にあります。しかし、ミクロ的にはそれほど安定しておらず、消費者関連を中心に成長の大幅な減速が示されています。具体的に言えば、多くの景気敏感セクターでは最近リビジョン・インデックスが悪化しています。金融株は明るさが見えますが、消費者動向の悪化が続けば明るさは短命に終わるでしょう。弊社は引き続き高クオリティ株を選好しますが、テック株のようなグロース色の強い銘柄よりも公益事業、生活必需品、REITといったディフェンシブ・セクターをより一層重視します。グロース株については超大型テック株の一部でバリュエーションと利益の質が論点になっています。このほかに現在の株価の重石となっている変数はバリュエーションで、過去20年で最も高い時の十分の一ほどです。注目すべきこととして、バリュエーションはリビジョン・インデックスに非常に敏感に反応します。リビジョン・インデックスが前回マイナスとなったのは去年の秋です。23年7月から10月の間に市場のマルチプルは20倍から17倍に切り下がりました。2週間前のマルチプルは22倍で、現在は21倍です。弊社の予想通りリビジョン・インデックスの悪化が続けば、バリュエーションはさらに切り下がるでしょう。弊社は12カ月後の目標マルチプルを基本ケースで19倍としており、株式市場全般のリスク・リワードは現在かなり不良です。最後...
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