• 市場のドラマではなくデータに注目

  • Aug 12 2024
  • Duración: 7 m
  • Podcast

市場のドラマではなくデータに注目

  • Resumen

  • 最近、市場の不安定さに注目が集まっています。今回は、弊社グローバルチーフエコノミストのセス・カーペンター(Seth Carpenter)が、データは見かけほど悪くない理由について解説します。このエピソードを英語で聴く。----- トランスクリプト -----「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。本日は弊社グローバルチーフエコノミストのセス・カーペンター(Seth Carpenter)が、中央銀行、日銀、FRB、経済データが市場に変動を引き起こした理由について解説します。このエピソードは8月12日 にニューヨークにて収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。もし、人生がギリシャ悲劇であったのであれば、これを暗示と呼ぶかもしれません。しかし、実際には、運悪く偶然が一致しただけだったのでしょう。日銀が金融政策を発表した時、日銀のウェブサイトは一時的にダウンしていました。結局のところ、日銀とFRBへの期待が先週の市場を動かしたといえます。日銀の金融政策決定会合の前は9月の利上げがコンセンサスの見方でしたが、実際には7月でした。市場は最初、利上げの決定自体には比較的落ち着いた反応を見せましたが、決定後の記者会見で植田総裁が利上げをさらに進める可能性に言及したことに驚きました。市場では多少の利上げは織り込み済みでしたが、植田総裁の発言でさらに8ベーシスポイントほど織り込みが進み、市場の変動が拡大しました。市場が不安定化した結果、内田副総裁は説明を軌道修正し、日銀は市場の状況に合わせており、日銀の戦略は基本的に従来通りであると強調しました。しかし、このように日銀の利上げサイクルへの注目度が高まった状態で、2日後に米国非農業部門雇用者数が発表されました。市場は日銀が利上げし、FRBが利下げすることを分かっていましたが、植田総裁の語調と米雇用者数が予想を大きく下回ったことをきっかけに、2つの別々だけれども関連のある市場リスクに火が点きました。米国の成長鈍化と円キャリートレードです。7月のFOMC(エフオーエムシー)は日銀の政策決定会合と同日に行われ、パウエル議長は9月の利下の可能性を示唆しました。第1四半期にインフレが予想を大幅に上回ったことから、FOMCは7月以前にはインフレを非常に重視していました。しかし、インフレが低下した結果、FRBの2つの責務のバランスが均衡してきました。FRBが成長とインフレの両方を重視するようになったことを市場は見逃しませんでした。その時に、7月の雇用者数が11万4,000人増と発表されました。この数字は最悪とは程遠い水準でしたが、重点が変化した直後に予想を下回る数字が発表されたことから、市場は過度に反応しました。弊社は基本的に米国景気のソフトランディングを見込んでおり、それについては月次レポートで詳しく述べています。さて、市場は通常、変化に注目して取引しますが、今回のサイクルでは変化だけでなく景気の水準にも注目すべきだと弊社は強調するようにしています。第2四半期のGDP成長率は2.6%でした。個人消費は2.3%伸びています。雇用者数は7月の数字が予想を下回ったにもかかわらず、3カ月の平均では月17万人増加しています。これらはひどく悪い数字とはいえません。失業率は4.3%で米国としては低い水準です。失業率は先月0.2%上昇しましたが、そのうちの0.17%は労働参加率が上昇したためで、労働市場が弱まったためではありません。このように、これらは過去を振り返る後ろ向きのデータですが、景気後退とは程遠い水準です。市場は当然ながら常に前を見ていますが、それでも最近の実績データは無視できません。弊社は景気がソフトランディングに向かっていると考えていますが、市場は景気がもっと急激に悪化するサインを見逃すまいと警戒しています。しかし、経済データは全く景気悪化の加速を示してはいません。弊社為替ストラテジー担当者はかなり前から、FRBの利下げと日銀の利上げは円高...
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