• 米国選挙がM&Aの回復に水を差すことはない

  • Aug 13 2024
  • Duración: 6 m
  • Podcast

米国選挙がM&Aの回復に水を差すことはない

  • Resumen

  • 弊社米国公共政策ストラテジストのアリアナ・サルバトーレ(Ariana Salvatore)は、米国選挙の結果にかかわらずM&Aサイクルの力強い回復を予想しています。ただ、反トラスト法に対する懸念の高まりから、M&A案件に対する調査が今後厳しくなる可能性もあります。このエピソードを英語で聞く。----- トランスクリプト -----「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。本日は、モルガン・スタンレー米国公共政策ストラテジストのアリアナ・サルバトーレ(Ariana Salvatore)が、米国選挙の結果にかかわらずM&Aサイクルの力強い回復を予想する理由について解説します。このエピソードは8月13日にニューヨークで収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。2023年は経済規模全体と比較した企業の買収・合併(M&A)が世界的に過去30年余りで最低の水準となりました。ただ、このサイクルは現在大きく反転しつつあり、この「M&Aの復活」が政治によって止まることはないと弊社では見ています。その理由は、M&Aのサイクルが主に幅広い要因によって動いているためです。その要因とはマクロ経済、景気循環、CEOの景況感、金融環境などです。さらに具体的に言えば、件数の大幅な落ち込み、開かれた新規発行市場、新たに始まる利下げ、ボトムアップの業界トレンドはいずれもM&Aを回復させる強い追い風となり、政治の逆風を打ち消す力を持っています。今年のM&A件数はこれまでのところ増加しています。24年上期に公表されたM&A件数は23年上期と比べて2割増えており、複数年にわたる広範囲での回復の一部として今年のM&A件数は増加すると弊社では見ています。ただ、M&Aに影響を及ぼし得る要因のひとつとして、反トラスト規制が挙げられます。選挙結果によって反トラスト規制の実施にどのような影響があるのか、それが追い風となるのか、あるいは逆風となるのかを投資家が不安視するのは当然のことです。規制緩和に対する共和党の従来の姿勢を考えれば、トランプ氏が勝利した場合は反トラスト規制の執行は後退すると思うかもしれません。しかし、過去を振り返ると、第一次トランプ政権では多くのセクターで様々な反トラスト訴訟が相次ぎました。さらに、共和党と民主党の反トラスト規制の実施に対する姿勢がこのように一致する場面を私たちは目にしており、特に副大統領候補のバンス氏は連邦取引委員会の現職の委員長リナ・カーン氏がバイデン政権下で行った反トラスト規制を賞賛しています。その流れで行くと、選挙で誰が勝つかにかかわらず、一定の状況下ではM&Aが精査される可能性があると弊社は考えています。まず、セクターで言えば、両党ともテック企業の反トラスト規制に対するアプローチは共通しています。どのような政治思想を持つ有権者でも、議員が「巨大テック企業の分割」や過剰な支配力を持つと認められる企業を標的とすることに力を注ぐことを望んでいるようです。また、これに関しては地政学も非常に重要だと考えます。外国企業が関係するM&Aでは安全保障上の懸念が考慮されることが徐々に増えており、特に中国など、地政学的な懸念が絡む国の案件ではその傾向が強まっています。議員がM&A案件を詳しく調査する理由として、この類の懸念を引き合いに出す場面を実際目にしています。最後に、M&A案件に対する重要な支持層の態度も重要だと考えます。M&A案件が、例えば労働組合のような重要な有権者グループにどのような影響を及ぼすかが、その案件を特に詳しく調査するかどうかを決める重要な要素となる可能性があります。今後もM&Aの見通しに変化があれば、最新情報をお伝えしていきます。最後までお聴きいただきありがとうございました。今回も「市場の風を読む」Thoughts on the Market 、お楽しみいただけたでしょうか?もしよろしければ、この番組について、ご友人や同僚の皆さんにもシェアいただけますと幸いです。
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