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  • 一夜語Podcast~2024年8月前半の星空~
    Jul 27 2024

    2024年8月前半から後半にかけての星空案内です。


    8月7日は月遅れの七夕、郷里北海道の旭川では、この日に子供たちが家々を回ってろうそくをもらうという「ローソク出せ」という行事がありました。

    〽ろうそく出せ出せよ、出さないとかっちゃくぞ、おまけに食いつくぞ。(※かっちゃく=ひっかくの意の北海道弁)


    さそり座を踏みつけるように、大きな へびつかい座が南の空に見えています。医者のアスクレピオスが大きな蛇を持つ姿、飛び出た蛇は へび座(頭)、へび座(尾)と二つに分かれています。


    8月12~13日にペルセウス座流星群がピークを迎えます。夜半から明け方にかけてが多くみられる時間帯、シートやキャンプベッドなどに寝転がってじっくり見ていると、一時間に数十個の流れ星が観察できるかもしれません。安全には十分気を付け、存分に夏の夜空を楽しんでみては。

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  • 一夜語Podcast~2024年7月後半の星空~
    Jul 12 2024

    2024年7月後半から8月前半にかけての星空案内です。


    7月中旬から下旬、日が暮れた後の西の低空で太陽系の第一惑星・水星が観察できます。薄明りの残る低いところなので見つけづらいですが、双眼鏡があると探しやすいでしょう。


    夏の大三角も空の高いところに昇ってきました。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの3つの星で作ります。3つの星がどの名前か、見分けられますか。


    ジョバンニとカムパネルラの二人が銀河鉄道に乗って天の川を旅する、宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」には、はくちょう座のアルビレオやさそり座など多くの天体や星座が登場します。なかでもさそり座のアンタレスは、バルドラの野原に住んでいた一匹のサソリにまつわるエピソード、「蠍の火」。まだ読んだことがない方はぜひ、また読んだことがある方も今一度、物語をたどりながら夏の夜空を散歩してみては。

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  • 一夜語Podcast~2024年7月前半の星空~
    Jun 27 2024

    7月7日は七夕。旧暦で考える伝統的な七夕の日は今年、8月10日にあたります。


    水星が7月22日に東方最大離角となり、中旬~下旬に日没後の西空で観察チャンスです。高度が低いので、よく開けたところで探しましょう。


    北の空には、こぐま座を取り巻くように長い体をもった「りゅう座」が伸びています。α星トゥバンは5千年ほど前の時代には北極星の役割を担っていました。地球の地軸が首振りをすることで天の北極の位置が移ろうことを歳差(さいさ)といいます。1万2千年ほどたつと、ベガが北極星に。このころには北緯35度付近でもみなみじゅうじ座が見えるようになっているはずです。長い時間をかけて変化していく星空を想像してみては。



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  • 一夜語Podcast~2024年6月後半の星空~
    Jun 12 2024

    宵空には2つの0等級の星、うしかい座のアークトゥルスと、こと座のベガが目立ちます。


    うしかい座の隣にあるかんむり座。普段は10等級で見えない かんむり座T星は、約80年ごとに爆発を起こして明るくなる再帰新星です。予測では今年9月ころまでに新星爆発を起こし、2~3等級の明るさで見えるといいます。普段から かんむり座を見慣れておいて、いざ新星のニュースを耳にしたら違いを確かめてみましょう。


    ヘルクレス座の腰あたりにある球状星団M13。半世紀前の1974年にアレシボ・メッセージと呼ばれる知的生命体へ向けた電波の信号が送られたことがあります。この星団までの距離は約2万5千光年、一回の往復の通信でも5万年かかります。星の見えない夜は今も宇宙を旅する宇宙人に向けたメッセージを想ってみては。


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  • 一夜語Podcast~2024年6月前半の星空~
    May 27 2024

    日が長い時期です。北西の空に傾き始めた北斗七星から春の大曲線をたどってみつかるスピカ(おとめ座)。南東の空から昇ってくるアンタレス(さそり座)。この二つの一等星の間には、てんびん座があります。


    6月21日が夏至です。22日が満月ですが、夏至の頃の満月はちょうど冬至の頃の太陽があるあたり。つまり夜が更けても空の低いところにあります。しかも月の道筋・白道(はくどう)の傾きによって、近年はさらに低い満月となっています。少し夜更かしをして、短夜の満ちた月を眺めてみては。


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    7 m
  • 一夜語Podcast~2024年5月後半の星空~
    May 12 2024

    宵の空では春の目印がいくつもたどれます。北斗七星の柄のカーブから伸びる「春の大曲線」。見つけたアークトゥルスとスピカに、しし座のデネボラを加えて「春の大三角」。さらにりょうけん座のコル・カロリを足すと「春のダイヤモンド」。


    星座を作る星=恒星の色は、表面の温度で決まります。色味の違いにも注目しながら星空を眺めてみては。


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  • 一夜語Podcast~2024年5月前半の星空~
    Apr 27 2024

    5月5日が立夏、いよいよ夏が近づいてきます。


    北斗七星からのびる春の大曲線は、南の低い空にある からす座までたどれます。この からす座のずっと南には みなみじゅうじ座がありますが、日本では九州南部以南でなければ見えません。


    宵の空高く、しし座と うしかい座のあいだにある かみのけ座。ぱらぱらと星が集まった部分をそのまま髪の毛に見立てたという面白いもの。街明かりや月明かりのない夜に探してみては。


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  • 一夜語Podcast~2024年4月後半の星空~
    Apr 12 2024

    南の空に「うみへび座」がうねうねと長く続きます。鼻先からしっぽまで、かに座、しし座、おとめ座がおさまるほどの長い星座です。月末からゴールデンウィークにかけては月明かりの影響がほとんどなくなります。暗い空の中、じっくり流れ星探しをしてみては。


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