Sample

Prime logo Prime members: New to Audible?
Get 2 free audiobooks during trial.
Pick 1 audiobook a month from our unmatched collection.
Listen all you want to thousands of included audiobooks, Originals, and podcasts.
Access exclusive sales and deals.
Premium Plus auto-renews for $14.95/mo after 30 days. Cancel anytime.
アンゴウ  By  cover art

アンゴウ

By: 坂口 安吾
Narrated by: 三浦貴子
Try for $0.00

$14.95/month after 30 days. Cancel anytime.

Buy for $2.90

Buy for $2.90

Pay using card ending in
By confirming your purchase, you agree to Audible's Conditions of Use and Amazon's Privacy Notice. Taxes where applicable.
activate_primeday_promo_in_buybox_DT

Publisher's summary

古本屋で手にとった本は戦死した親友の蔵書だった。
その中に奇妙な暗号が書かれた紙が挟まっていた。

出版社に勤めている矢島は、社用で神田に来るたび古本屋に寄るが、見たことのある本があり手に取ると、「神尾蔵書」と印が押してあった。
それは戦死した親友の神尾が持っていた本だった。その本を買って中を開くと見覚えのある用箋が挟まっていた。矢島と神尾が出征まで勤めていた出版社の用箋である。
中には暗号と思われる数字を書いた紙が入っており、その暗号は「いつもの処にいます七月五日午後三時」と読み解けた。その字は神尾の字ではなく、女手のようであった。
当時、矢島は社の用箋を自宅に持ち帰って使っていた。矢島は自分の妻と神尾との不貞を疑わずにはいられなかった。矢島はその本を持って今は仙台にいる神尾夫人を訪ねると・・・

坂口安吾(さかぐち・あんご)
小説家。新潟市西大畑町に生まれる。幼稚園の頃より不登校になり、餓鬼大将として悪戯のかぎりを尽くす。
1926年、求道への憧れが強まり、東洋大学印度哲学科に入学するも、過酷な修行の末、悟りを放棄する。1930年、友人らと同人雑誌「言葉」を創刊。1946年、戦後の本質を鋭く把握洞察した『堕落論』『白痴』の発表により、一躍人気作家として表舞台に躍り出る。
戦後世相を反映した小説やエッセイ、探偵小説、歴史研究など、多彩な執筆活動を展開する一方、国税局と争ったり、競輪の不正事件を告発したりと、実生活でも世間の注目を浴び続けた。1955年、脳溢血により急死。享年48歳。
©2022 PanRolling

What listeners say about アンゴウ

Average customer ratings

Reviews - Please select the tabs below to change the source of reviews.