Episodios

  • #39 宇野亜喜良展、「イラストレーター」という言葉を世に広めた造形力の超人
    Jul 8 2024

    今回は2024年4月〜6月まで東京オペラシティアートギャラリーで開催されていた「宇野亜喜良展」について話します。


    宇野亜喜良をご存知ですか?/物憂げな表情の女の子/約70年活躍するイラストレーター・グラフィックデザイナー/亀倉雄策・横尾忠則・和田誠・寺山修司など業界のレジェンドと仕事をしてきた/年表を見ると、活躍していない時期がない


    10代のドローイングから抜群に上手い/劇画調の絵も描ける/絵本風の可愛い絵も描ける/男を描けば色気がムンムン/「宇野亜喜良 時代小説挿画集」と「ぼくはへいたろう」/仕事に応じて、求められるタッチを出せる人/これだけ描けたら楽しいだろな/立体も上手い造形力の超人/立体からドローイング、ポスターまで300点以上は展示されていた/NHK日曜美術館の「変容するイラストレーション 宇野亞喜良 」も良き/横尾忠則さんとの対談は仙人同士の会話のよう


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    29 m
  • #38-4 ラッセンとは何だったのか? 日本のアート業界から敬遠された3つの理由
    Jul 1 2024

    「アートとアートでないものの境界線はどこにあるのか」をテーマにした、ラッセンシリーズの最終回です。なぜラッセンは大衆に受け入れられながら、日本のアート業界から敬遠されたのか、参考図書を読みながら考えた3つの理由を話します。


    ハイアートとインテリアアート/美術の歴史や文脈を知らなくても楽しめるアート/同じスタイルをひたすら繰り返す/ラッセンは美術史への連なりを否定していた/血統がわかりにくいので、評価が難しかったのではないか


    哲学や思想が読み取りにくい/近代以降の美術作品は作家の内面を発露するもの、とされていた/不気味なほど、どこまでも自己を模倣していくラッセン/インテリアアートは部屋に飾れる絵画でなければいけなかった/スーベニアアート(お土産)の文化の中で育ったラッセン/思想や哲学は邪魔だった


    商業的に成功しすぎた/日本特有の清貧思想と相性が悪かった/バブルが弾けた後だから、セレブなライフスタイルに白けた人もいたのでは


    ラッセンは顧客のニーズに正直な作家だった/1990年代のラッセンは日本人の欲求を写す鏡だった?/何を買うかで自身を表現する時代/勉強をしなくても、気軽に楽しめる作品/自身の黒歴史的な恥ずかしさ/正直に言えば、「認めたくない」感情が働いていたのでは/波に乗って、波に流されていった作家だったのかもしれない


    原田裕規さんの「ラッセンとはなんだったのか」と「評伝クリスチャンラッセン」


    ▼今回の参考図書

    ・⁠⁠評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家⁠⁠(中央公論新社/原田裕規[著])

    ・⁠⁠ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」⁠⁠(フィルムアート社/原田裕規 [編集, 著]・斎藤環 [著]・北澤憲昭 [著]・その他12名)


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    49 m
  • #38-3 ラッセンの半生、絵を描いて売ることが自然な営みだった
    Jun 24 2024

    「アートとアートでないものの境界線はどこにあるのか」をテーマにした、ラッセン回の3回目です。今回は、彼がどのような半生を歩んできたのか、子供時代から振り返っていきます。


    カルフォルニア州メンドシーノに生まれる/「もう子供は産めませんよ」と言われてから生まれた末っ子/母を喜ばせようと絵を描き始める/11歳でハワイのマウイ島に移住/サーフィンにどハマり/12歳でギャラリーで絵を売る/15歳の時にはTシャツ会社に絵を売り込む/学校で絵を描き、夕方にギャラリーに持っていく日々/絵を描くことと売ることがセットになっていたのでは/高校卒業とともにプロサーファー兼マリンアーティストになる/20代はアスリートとして、サーフ専門誌の表紙にもなった/印象派のタッチも模倣していた


    29歳で自身の会社を設立、アートに専念する/1989年には日本の代理店アールビバンと契約/日本に進出して商業的に成功/2000年代に「あんなものは芸術ではない」と批評される/2010年代にネタキャラ化/かき揚げを描き上げる/東日本大震災後チャリティのために来日/2010年代後半、資金難・逮捕/アールビバンがラッセンとの契約を終了/故郷の被災


    ▼今回の参考図書

    ・⁠⁠評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家⁠⁠(中央公論新社/原田裕規[著])

    ・⁠⁠ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」⁠⁠(フィルムアート社/原田裕規 [編集, 著]・斎藤環 [著]・北澤憲昭 [著]・その他12名)


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    42 m
  • #38-2 娯楽としての「美術」とラッセン、戦後の大衆はアートをどのように受容してきたのか?
    Jun 17 2024

    「アートとアートでないものの境界線はどこにあるのか」をテーマにした、ラッセン回の2回目です。今回は、彼がどのような時代背景のなかで受容されてきたのかを探るため、1950年代から1990年代までの日本美術の歴史をざっくりと振り返ります。


    版画・ポスター・おもちゃ・パチンコなど、様々な形で受容されてきたラッセン/ラッセンという様式とプロダクト/娯楽としての「美術」/はじまりは1950年代の百貨店/買い物のついでにアート鑑賞/1970年代には都心の百貨店が館内に美術館を設置


    戦後日本ではどのようなアートムーブメントがあったのか?/1950年代末の反芸術/1960年代のもの派/ニューペインティングなど、様々な作家が活躍した1980年代/ハイアートとインテリアアート/ラッセンとヒロヤマガタ/バブル、「何を買うか」で自身を表現する時代/「エウリアン」という販売方法/お金が余っていた時代/放っておいても誰かがラッセンのポジションについていたかもしれない


    ▼今回の参考図書

    ・⁠評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家⁠(中央公論新社/原田裕規[著])

    ・⁠ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」⁠(フィルムアート社/原田裕規 [編集, 著]・斎藤環 [著]・北澤憲昭 [著]・その他12名)


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    47 m
  • #38-1 アートとアートでないものの境界線、ラッセンとは何だったのか?
    Jun 10 2024

    マリンアートの作家として知られるクリスチャン・リース・ラッセン。1990年代に活躍した彼は、大衆からは快く受け入れられ(あるいは消費され)、美術業界からは忌みもののように扱われました。

    同じアートと言われているのに、一方では賞賛され、他方では「あんなものはアートではない」と言われたラッセン。この落差はなぜ生じたのでしょうか?

    もしかしたら、ラッセンを観察することで、アートとアートでないものの境界線が見えてくるのではないか。ということで「アートとアートでないものの境界線はどこにあるのか」をテーマにラッセン回をはじめます。


    思い出せば、あんなとこ、こんなとこにラッセンが/アート界隈で「ラッセンが好き」と言おうものなら、変わった人として扱われた/他方で、アートファンを含めなければ、マティスやブランクーシよりも知名度が高い気がする/タブーなのにタブーじゃない、この歪みはなんだ?


    今回参照させてもらった原田裕規さんの著書/美容師さんに言われた「ラッセンお好きなんですか?」/アートファンでない美容師さんが知っていたのは、ピカソとダヴィンチとムンクとラッセン/ナワバリが違えば守備範囲も違う


    今回は全4回/第2回:受容された時代背景/第3回:ラッセンの生涯/第4回:なぜラッセンはアートではないのか?


    ▼今回の参考図書

    ・評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家(中央公論新社/原田裕規[著])

    ・ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」(フィルムアート社/原田裕規 [編集, 著]・斎藤環 [著]・北澤憲昭 [著]・その他12名)


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    20 m
  • #37 ブランクーシをご存知か? 語彙力が下がる気持ちいい彫刻
    Jun 3 2024

    アーティゾン美術感で開催している「ブランクーシ 本質を象る」を見に行ってきました。


    ルーマニア出身の彫刻家/「考える人」のロダンの次の世代/ピカソやマティスと同世代の彫刻家/アフリカ美術から強い影響を受ける/抽象化を突き詰めた、目に気持ちいい彫刻/これだけの作品数が集まるのは貴重な機会/磨き上げられたツヤツヤピカピカの作品/フランスのぽんぴドゥセンターやニューヨークのMoMAに収蔵された作家/代表作の「鳥」と「魚」/ずっと会場にいたかった/コレクション展も近代彫刻がテーマになっていたので必見/2024年7月7日まで開催中


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    18 m
  • #36 横浜トリエンナーレに行ったらめっちゃへこんだ理由、見ないようにしていただけで確かにそこにあったもの
    May 27 2024

    第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」に行って来たので、感想を話します。 美学、難しかったですね/近代以前の美的感覚に引きずられているよね/「クリエイター」と呼ばれるのが気恥ずかしいい 横トリに行ってきました/3年に1度のアートの祭典/横浜トリエンナーレは今回で8回目/野草のように逆境に屈しない作品がテーマ/環境破壊・経済格差・不寛容/行ってみたらグッタリした/お祭り気分で行かない方がいい/全体的にテーマが重い 世界のどこかで起きている、見たくないもの、意識したくないものを見せてくれた/明らかに空気が冷たい部屋があった/横トリはテーマパークではない/商業施設「Mark is」との落差/見ないようにしていただけで、そこに確かにあったもの/野草のように屈しない姿勢に勇気がもらえる、かも/よく眠って健康な時に行こう ▼お便り・アンケートフォームはこちら ⇨⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/tVTAUjro49aaMva99⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ▼Amazonのほしい物リスト(ご支援・サポートお待ちしています)⇨⁠⁠https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/7UGKPVNIBMTR?ref_=wl_share⁠⁠ ▼ジングル音声:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠音読さん⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ▼染谷昌宏のデザインプロダクト「sugata」⁠⁠⁠⁠⁠https://www.someya-shouten.jp/⁠⁠⁠⁠⁠ ※美術ファンのゆるゆるトークですので、一部事実と異なる場合もあります。ご容赦ください!


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    30 m
  • #35-4 【近代美学入門 その4】美はモノに宿るのか?人の心に発生するものなのか? 西洋の「美」の変遷
    May 20 2024

    「美学」がテーマの本シリーズ。井奥陽子さんの『近代美学入門(ちくま新書)』をもとに「アート」や「美術」といった概念の変遷を追っていきます。第4回目は「美」という概念の変遷を紹介します。


    「美は人の心の中に存在する」と考えた「主観主義美学」/「美は物の中に宿る」と考えた「客観主義美学」/2000年ほど主流だった「客観主義美学」/道徳的な美しさが含まれた古代ギリシャの「カロス」という概念/マジカロス/ピタゴラスは美しさも数で表すことができると考えた/プラトンは「神は世界を想像する時に数学(幾何学)を使った」と考えた/美しさは比率で表現できる、プロポーション理論/レオナルドダヴィンチも描いた「ウィルトルウィウス人体図」


    なぜ客観は主観にシェアを奪われたのか?/科学革命が「美は物の中に宿る」という価値観を育んだ/あれ?宗教の教えと現実が違うぞ/イマヌエル・カントが定義した近代的美学/美は目的や道徳から解放された/美の自律性/美は道徳や政治や社会のルールからは自由であるべきだ/芸術至上主義/僕らはいまだに近代以前のモノサシに影響されている/現代美術に古典的な美を求めると、その欲求は満たされないかもしれない/現代美術を測るモノサシが普及していないのかもしれない


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    52 m